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次のページに移ります。「スタイル・らしさ」の文脈をもう少し深めていきます。

 

よく「コアコンピタンス」と言いますよね。

それは日本語で言うと、事業の競争力となる価値。プロダクト価値なのですが、こういう「らしさ」というものをしっかり磨いていく、ゴールにめがけて磨いていくと、それが、魅力となります。選ばれる魅力。持続していけば、いづれ「ブランド」になるということなんです。

簡単に言えばです。なので、大量にプロモーションを打ち込む=ブランドではないです。ということは、ブランドというものは、サービスを産むときから、すでに、もう、念入りな計画(仕込み)が必要ということなんですよね。

ということで、自社研究をしよう。しっかり自社と向き合いましょう。ということを競合分析やビジネスモデル構築だけでおわらず、実施しましょうということを、お伝えします。

 

自社のスタイル・らしさ(個性、持ち味、カラー)を生かすことが不況にもかかわらず選ばれる商品、選ばれる事業、選ばれる会社になるための、「自然の流れ」とか「摂理」のようなものに即した、「コアコンピタンス」につながるのだと思います。

それから、ちょっと余談になるのですが、

「他社がうまくいっている事例」をそのまま転用するのは、自社の失敗につながりやすい。というのも、その「スタイル」という観点からご理解できるかなと思います。

ということなので、「自社の成功パターンの横展開」を得意としている企業は、成長している事例が多いと思います。今回話題の、リクルートさんも、まさに、そうですね(笑)。

 

はい。大事な前提をいままで簡単にお話しましたので、次は、サービスメイキングについてです。

やっと今日ちょっと、皆さんが聞きたいところに入ります(笑)。

見立てと、仕立ての話になっていきます。

 

(次のページに移ります。)

今、自社(自分)研究しましたよね。一番左の三角の角です。あと「市場」、「相手」と書いています。市場というのは、一言で言うと、その時代がどうなるかという流れみたいなものです。この先々の大きな5年後、10年後ってどんな世の中になるのかな、自分はその中に立つんだよなという想像をしながら、立ち位置を決めます。これが「ポジショニング」ですよね。ここに書いてある「相手」というのは、お客さんのことです。

具体的に申し上げます。

見立てに大事ものは実は3つあります。この3つ、自分と市場と相手というものを考えながら、今からお話する3つに関する考えを深めていただければと思っています。

1つ目が、先ほど「スタイル」と申し上げましたが、あなたの大事にする「世界観」ですね。それがミッションとかビジョンというものです。情熱の注げる実現したいテーマです。

ポイントは、すごく青臭い話ですが、情熱ってすごく大事なんですね。実現したいテーマということで、例えば、自分が当事者でもないのに実現しようとはすごく難易度が高いなと思ったりします。当事者意識と情熱ってとても相関が高いと思います。

例えば、女性じゃないのに生理痛がどうこうとか、女性じゃないとわからない痛みや不快について男性の経営者やプロダクトオーナーが言っていたりするじゃない?転職などもそう。女性のキャリア・活躍推進とかいっている若い男性社長とかって、なんか胡散臭いですよねだって、会社では、女性を押し分けて「オレオレ」で出世レースにでるようなタイブですものね(会場(うなずき笑))。

女性からしたら、それって女性の痛みだから、男性にわかるわけないじゃない!と勘のいい普通の女性消費者は思っちゃうわけですよね。そうすると、ちょっと違うんじゃないなかという「違和感」を醸したメッセージ感がただよう。本当に、あなた、それ、どこまでわかっていってるんでしょうか?あなたの人生で経験したことじゃないでしょ?ビジネスで儲けたいだけでしょ?っていう気持ちですね。

すると消費者ってやっぱりそのサービスや商品もしくは企業について「心」が通わなくなると思うんですよ。今までちょっとなかった概念のものにチャレンジするというビジネスはいいけれども、人間が何か普通に考えて、生理的になのか、感覚的になのか、これなんかちょっと違和感がというものを無理に商品にしていくというのは、世の中の応援がうけられにくいので、成長がどこかで難しくなると思います。

余談なのですが、私、NewRINGというリクルートの新規事業コンテストの最終プレゼンに行ったことがあります。領域はブライダルですね。ですが、私、その時は結婚したことがなかったので、ブライダルの必然性と言われても、1つ目の話にもかかわるんですが、やっぱり説得力に欠けてしまいまして。「今回提案の事業プランは、必然性があるんですか?」と審査員に聞かれても迫力をもって答えられないことを経験しました。

 

他のメンバーの方は、離婚も経験されている猛者だったので(笑)、結婚とかパートナーシップなどの課題感は強くあったようですが、やっぱり自分が経験していないこととか、ちょっとあんまりわからないよ、自分は使わないものだしみたいなところがあると、顧客になる方々に伝えるのが難しい。自分が迫力をもって、これは絶対に必要なんです!と言い切れるもの、それが大事だということです。特に、創業社長さんになる方なんか、自分がトップ営業マンですから、なおさら痛感されると思います。

 

それで、本気で、経営者やプロダクトオーナーが、そう思っている(そのような世界観を実現したいという情熱がある)なら、そこに、エピソードを交えたストーリーを念入りに作りこむ必要がでてきます。ただ、立ち上げ当初の事業においてそれが定まるのは、珍しいので、周りをみていると、3年から5年で、本当にやりたい事業なら、ビジョン・ミッション・ストーリーもいれて、かなりつくりこむ必要ができてます。

 

 

・・・・・次回に続く