2つ目、「コアコンピタンス」。

カタカナで言っていますが先ほど言った魅力です。「らしさ」「スタイル」から紐づく魅力です。そして、感謝や喜んでいただいて、お金が回ってくるのがビジネスですから、誰に、何をご提供して喜んでいただけるのかという「価値定義」と存在するための「必然性」が必要なんです。

必然性とは、簡単に申し上げますと「あなたがいてくれたおかげで救われたよ~」という助かった感がお客様に出ることですね。この感が、他社よりも、10点でも、20点でも高かったりするノウハウや仕組などがあれば、それは、他社をしのぐ価値提供をしている魅力の高いサービスということになります。

本日の事例のリクルート社では、「顧客を動かす力(コミュニケーション力)」「圧倒的な当事者意識」「オペレーション」などが、類似モデルの企業にはまねしきられないコアコンピタンスという話もよく聞きますよね。

 

1つ目は世界観、そして、なぜやるのか。顧客は誰か、こういう価値を届けたい、それは必ず必要なんですというのが2つ目です。この1と2というのがすごく大事です。

そして、続けて3つ目です。

これは最近、ベンチャーの方々からもよく聞くお話です。ベンチャー企業の経営者の人が本当にもう大変だよねと言うのがこの3つ目なんです。つまり、1つ目と2つ目ができたところで、市場に出すタイミング、生まれた赤子を市場に出していく、このタイミングを当てに行くことが3つ目、「タイミング」です。

流れに逆らったものを出すと、いくらいいものであっても時代が育ててくれないんです。これからの世の中の流れ、投下のタイミング、これを必ず押さえてください。これ失敗すると本当にすごいなと思うものでもだめです。

おもしろい話があって、恋愛のアプリでマッチングをやっている会社のCOOの方とこの間、たまたま話をしました。同じことを言っていました。8つ事業をやっていて、7つ失敗したそうです。8つ目が絶対に恋愛マッチングは市場があるからやると頑張っていたのですが、7つ目まではこの「タイミングのずれ」という点でも失敗。8番目は必ず市場があるから、あとタイミングをぶつけて必ず行くということで、そのタイミングにめがけて毎月数千万円のデジタルマーケティングを中心としたPRとプロモーションのコスト投下をして、成功。いまは、EXIT(売却)。そういう話をしていました。

見立てには1から3つ目までを、ぜひセットで考えていただきたいと思います。

①世界観 :情熱の注げる実現したいテーマ →ありありと実現の絵がイメージできるか?

②コアコンピタンス :価値定義 × 必然性 →「顧客は誰」で、何をとどけるのか?

③時代: これからの世の中の流れ ×タイミング →大局観+半歩先は?

 

次に仕立てです。

「見立て」が大体こうかなという方向性ですよね。形づくりです。「仕立て」というのは、具体的にお金をどうもらうかという話です。簡単に言います。3つあります。

 

まず1つ目。これはポジショニングですね。

私なりの持論があるのですが、市場があるのかないのかという話をよくされると、大体企業でここの分野で次の種を蒔きたい、新規事業をやりたいという方って、数字を見ていろいろ判断すると思います。

ただ、私はマーケティングって何かというと、「自分がどこに立つか」というのを、まず決めることだと思います。先ほど三山さんも言ったけれども、シュフジョブ、多分伸びると思います、伸びるんです。伸びるけれども、どこに立って勝負をするかという指すところを決めないと、どれが敵だかわからないし、どこまで本当の海があるのかもわからないし、どこに氷山があるかもわからないというか、おぼれてしまうと。ダイビングをやったことがある人だとわかると思いますが、もぐったら上か下かよくわからないみたいな、そういう感じになります。自分はいったいどこに立って、何を提供してというところをしっかり押さえることが仕立ての1発目で大事です。ポジショニング、自分はどこに立って勝負をするか、覚悟を決めるのが1番。そしたら、顧客もセットで、明確になっている(くる)はず。

 

・・・・・次に続きます